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第24回 頭痛にも漢方薬が効果あり?

頭痛に悩む人は国内で約4000万人とも言われ、日常生活に支障をきたす主な要因の一つとなっています。 近年では、頭痛専門の診療科(頭痛外来など)も増え、片頭痛(偏頭痛)などの薬であるトリプタン製剤の開発など、治療の選択肢は広がってきています。


単に「痛み止め」と言えば、ロキソプロフェンナトリウムなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)をイメージする人が多いかもしれませんが、頭痛に関して漢方薬が有効であるケースも考えられます。 風邪(感冒)の初期へよく使われる葛根湯(カッコントウ)には、肩こりや上半身の神経痛などの症状を緩和する効果も期待できます。肩や首のこりや張りなどが、頭痛(特に緊張型頭痛)の原因であることも多く、このような症状を伴う場合に葛根湯が著効するケースも考えられます。


他にも釣藤散(チョウトウサン)、呉茱萸湯(ゴシュユトウ)、桂枝人参湯(ケイシニンジントウ)、五苓散(ゴレイサン)など色々な漢方薬が頭痛に効果が期待できるとされ、一般的に個々の体質や症状、病態などに適した漢方薬が選択されます。
慢性的な頭痛に悩む人には、頭痛外来の受診を勧めるとともに漢方薬に関する情報提供などを行うことも大切です。



★腕試し
漢方薬に関する次の設問で正しいものはどれでしょうか。

  1. 葛根湯(カッコントウ)は風邪(特に風邪のひきはじめ)に効果が期待できるが、肩こりには効果が期待できない。
  2. 漢方薬の構成生薬として使われる麻黄(マオウ)は交感神経を興奮させる作用をあらわすため、低血圧の人が服用する場合はより注意が必要となる。
  3. 大黄(ダイオウ)を含む漢方薬は便秘の改善などに効果が期待できるため、便秘がちな妊婦へ積極的に使うべきである。
  4. 漢方薬の構成生薬には普段食品として摂取しているものもある。
  5. 息切れ、空咳(痰のない咳)などの症状を訴える人に小柴胡湯(ショウサイコトウ)を勧めた。

↓解答・解説はこちら↓

  1. 葛根湯(カッコントウ)は風邪(特に風邪のひきはじめ)に効果が期待できるが、肩こりには効果が期待できない。
    ⇒「×」症状や原因にもよるが、葛根湯は肩こり、頭痛、上半身の神経痛などにも効果が期待できます。
  2. 漢方薬の構成生薬として使われる麻黄(マオウ)は交感神経を興奮させる作用をあらわすため、低血圧の人が服用する場合はより注意が必要となる。
    ⇒「×」 交感神経興奮作用により血圧の上昇が考えられるため、より注意が必要となるのは高血圧の人です。
  3. 大黄(ダイオウ)を含む漢方薬は便秘の改善などに効果が期待できるため、便秘がちな妊婦へ積極的に使うべきである。
    ⇒「×」 大黄による腸の過剰運動や子宮収縮作用などにより、流産・早産を誘発する可能性があるため、一般的に使用を避けることが望ましいとされています。
  4. 漢方薬の構成生薬には普段食品として摂取しているものもある。
    ⇒「○」 甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ:シナモン)、生姜(ショウキョウ:しょうが)などが該当します。
  5. 息切れ、空咳(痰のない咳)などの症状を訴える人に小柴胡湯(ショウサイコトウ)を勧めた。
    ⇒「×」 「息切れ」「空咳」などは間質性肺炎の主な症状であり、小柴胡湯により増悪する可能性も考えられるため不適切であり、本来は医療機関への早期の受診を勧めることが望ましいです。
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